【開発ストーリー】

「あどちゃんねる」のあどさんもご愛用　※写真は旧タイプです。

＜誰もしなかった挑戦＞

メリノウール100%ですので、大前提として暖かいことは当然です。

ただ、ハイカーの皆さんであれば、こんな経験した事がありませんか？

・雪山ハイクでニット帽が雪でびしょびしょに濡れる
・大量に発汗してニット帽が濡れる

ニット帽は雨や雪、汗で水分を含み、濡れた状態で長時間着用していると、
編み地が伸びた状態で乾いてしまい、そのまま形が定着してしまいます。

その結果、伸びて緩くなってしまい、徐々にずり落ちてきたりいたします。

これはニットの特性上避ける事は出来ません。
大手メーカーさんであっても同じです。

ただ、私達はこれを「ニット帽だし仕方ないよね」「ニットはそういうもの」では済ませたくはありませんでした。

他のブランドがそこに注力していないのであれば、
私達アンドテントテンが解消出来ないであろうか？と考えました。

＜試行錯誤の日々＞

この問題を解決する為に、どうすれば伸びないか、試行錯誤をしながら、
ニッターのacco&Mayさんと共に何度も何度もトライ＆エラーを繰り返しました。

・メリノウールの種類
・棒針の種類
・編み方
・模様
・幅
・高さ
・縫う時の僅かな力加減

細部に至るまで徹底的に試しました。
毎晩濡らしたニット帽を何時間も被り続けました。

そうやってテストを重ね、やっとの思いで販売出来る状態に至ったのです。

編み上がったら一晩水に浸けて、平干し、
それからスチームアイロンかけて整え、ようやく出荷出来る状態なります。

一つ仕上げるだけで、膨大な手間をかけています。
こうした過程を経て、ようやく皆様のお手元に届きます。

ですので、沢山作る事が出来ません。
でも、大量生産品にはない思いや温もり、情熱があります。

まだまだ完璧とはいえず、全く伸びないニット帽を作る事は現実的に不可能です。

ただ、伸びにくくて、伸びても形が定着しにくいもの、
これまでハイカーが感じていたストレスを多少なりとも軽減できるもの、
それを目指したのが、ハイカーズメリノドングリです。

※プロダクトの特性上、被り始めは多少きつく感じるかもしれませんが、何度か被っているうちに馴染んできます。

ハイカーズメリノドングリ『セカンドストーリー』

■手編みの胸パッドとの出会い

皆さん、『手編みの胸パッド』ってご存じですか？

乳がん治療で乳房を失った女性の為に、コットン糸を使って編まれている胸パッド、それが手編みの乳房パッドです。

恥ずかしながら、私達は知りませんでした。

今や9人に1人が乳がんと言われる時代です。
この手編みパッドが無償で編まれ、全国の女性達に届けられているそうです。

こんな風に寄り添って繋がる、素敵な点と点があるですね。


このパッドを編んでいるacco&Mayさんは、
「編むのが楽しい」
笑顔でそう仰られてました。

その言葉を聞いた時、「この人に編んでもらいたい」、迷うことなく、私達はそう思いました。


■繋がる点と点が誰かの役に立つ

ハイカーズメリノドングリの売り上げは、間接的に手編みパッドの支援になります。

ハイカーと乳がん患者の方々が、こうして点と点で繋がるなんて、私達は想像もしていなかったです。

でも、繋がりました。

綺麗ごとかもしれませんし、所詮出来る事なんてたかが知れているかもしれません。

それでも私達は、その繋がった点と点を大切にしたい。
それが、アンドテントテンだからです。


［手編みパッドについてはこちら］
acco&Mayさんが専用のインスタグラムアカウントを作られましたので、是非下記よりご覧ください。
https://www.instagram.com/tumugu2022kara/