2021/11/16 00:09
8月に着想してからの数か月間、新たな試みとして倒木再生プロジェクトを考えていました。
私達が目指すサスティナブルとは何か、循環させる為に何が出来るのか。


あるいは、廃棄するにもお金が掛かるから放置されている木
それを再生して循環させられないか、それがこのプロジェクトです。
専門の工具を使い手加工で削り、器を作っているところです。
一つ仕上げるだけでも、数時間要する工程です。
削ってみて分かりましたが、内部でひび割れている箇所があったり、虫に食われていた箇所があったり、実際に使える部分は驚く程少ないのです。
そして、切って削ってみなければ、木の内部の状態は全く分かりません。
当初の予定とは大幅に形もサイズも変更を余儀なくされ、このような形状となりました。
但し、左の物は翌朝収縮してひび割れてしまい、改めて再生の難しさを学びました。
割れていない方の器を一晩水に漬けておき、続いて藍染の工房さんへ。
この窯で染めていきます。
一定時間窯に浸し、取り出して空気にさらし浸透させます。
この工程を、何度も何度も繰り返し行う事で、徐々に染まっていきます。
今回は時間の関係上、ある程度のところでタイムアップとなりましたが、それでもこのように綺麗に染まり仕上がりにはとても満足してます。
倒木を再生して山ご飯の器を創る事。
それはとても意義のある事であると改めて実感すると同時に、簡単ではない事も学びました。
一連の流れをこの2日間で検証しましたが、プロダクトとして一定の品質を保持する事の難しさをはじめ、多くの問題をクリアしなければならない事も実感しました。
実現出来るかは分かりませんが、私達が出来る事をこれから少しずつ考えていきたいと思います。